空豆さん闘病記(その7)

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棺代わりの白い段ボール箱を積んだタクシーから見えるのは、9月5日、月曜日の朝の街の風景。(前回から続いています)

そこそこ混んでいる首都高。日当たりからして、きょうは暑くなりそう。

ここ1ヶ月半くらい、何度もタクシーで空豆さんと通った道だけど、この時間帯に通ったことはなかったな。このあたり混むんだな、高速と下道とどっちがいいのかな。

あ、いや、空豆さんを運ぶのはもうこれが最後か。混雑とかどうでもいいか。


11時頃に部屋につくと、すぐにクーラーを入れ、涼しそうなところに空豆さんの棺を置き、遺体の周りに冷凍庫の中の保冷剤各種を置いて冷やします。保冷剤で包んだとしても、保つのは2-3日って言ってたなあ。水曜、遅くても木曜までか。

空豆さんが朝まで頑張ってた部屋

目の前にあるのは昨晩からの戦いの跡。いろんなものが散らかったまま。えーと、まずは汚れたクッションを洗って・・・いや待て、誰が使うんだそれを。洗いものは後でもいいだろ。


なんだろう、自分としてはかなりな大事件が起きてるんだけど、放心しちゃって何かボケてる感じ。寝てないのもあるし、昨日の朝以降、自分も食事してないからお腹も空いてるんだけど、食べる気もしない。

箱の中の空豆さんを見る。なんか、動き出しそうな気がする。いまさっき、心音が止まる瞬間に立ち会ったのに、そこにまだ空豆さんがいる感じ。

んーと、何をすればいいんだ? 誰かに伝えた方がいいのか? 誰に?

こんな感じで頭が回らないのです。

夜に外で仕事の予定があったので、それはキャンセルせずそのまま行くことにして、それまでの時間、空豆さんの居場所だけ作ってあげようと思って、部屋のもろもろを動かし、ダンボール箱の置き場所を決め、飾る花を買ってきました。

明るい色の花で飾ろう

ふう。

夜帰ってきても、何もする気がしない。犬友だちで連絡先がわかる方には直接お知らせ。せたびぃのTwitterとFacebookにもお知らせ。

ただただ、放心状態。空豆さんの遺体のそばでボーッとしてる。

火葬の手配とかしなきゃいけないんだろうけど、スマホにはいろんな通知がきてるっぽいけど、もう、なにもしたくなし。

(続きます)

空豆さん闘病記(その7)
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