「犬の多頭飼い(二頭飼い)」というテーマでこのサイトにいらっしゃる方も多いようなので、前回から1年半経った状況を書いておこうと思います。あくまでうちの場合であって、それぞれの家に事情がある前提でお読みくださいませm(__)m
せたびぃ家の場合、正確に言うと「ビーグルの同胎(双子)二頭飼い」です。先住犬と新入り、ではなく最初から空豆と花豆の姉妹2匹がいるという。
■根本的な問題
前回も書きましたが、多頭飼いが難しいというのは、「飼い主〜犬」の関係だけではなく、「犬同士」の関係ができることで、「飼い主のルールで生きる」というしつけがしにくいというところにあります。
先住犬(おそらくは年長)がいるところに新入り(年少)が来る、というパターンであれば、先住犬に対して「人間ルール」が浸透しているので、新入りに対しても人間ルールを教えやすいはず(程度の問題でしょうけど)です。一方で、先住犬からするとよそ者が入ってくるストレスで、調子を崩したりもするみたいですね。
ところがうちの場合は、生まれたときから一緒にいた空豆と花豆を、一緒に迎えたので、犬同士の関係をそのままに、なんとか人間ルールをわかってもらう、という状況なわけです。
■飼い主と1対1の時間
前回、Can!Do!西川先生に教えていただいた、しつけや遊びを1対1で、という話なのですが、うちの場合、平日朝の散歩の30分ずつくらいなんです。1対1になる時間って。
そこで最近は5分間隔くらいで、片方をクレートに入れ、もう片方と遊ぶ、という練習を始めてますが、ひとりでクレートの中で待つ、というのがまだ難しい。二人とも同時にクレートに入って寝る、というのは大丈夫なのですが、一人だけ遊んで、一人が待つ、となると、自分も一緒に遊びたくて待てない。じゃあクレートを離してみたらどうか、とか、工夫の余地はあると思うので、しばらくがんばってみます。
■名前を覚えない
名前を呼んだら飼い主のところに来る、というのがしたいわけですが、これが難しい。「空!」と読んでも「花!」と呼んでも両方来る(^_^;
散歩の途中で「名前を呼んだら来る」というのをやっていて、これは空豆も花豆も比較的わかっているっぽいのですが、これを二頭に対して同時に通用させるためには、「飼い主が呼んだら来る」だけではなく「自分と自分以外の名前を区別(弁別)する」という段階まで教えないといけないんですが、そこまで行けてません。
呼んだ子が来たらいいことがあり、呼んでない子が来てもいいことは起こらない、という状況を作るんでしょうけれど、両方来たとしてもそんなに困ることはないので、(飼い主のやる気が起きず)なかなか練習しにくかったりもします。
■要求吠えが無視できない
「遊んで!」とか「何かちょうだい!」「散歩に連れてって」とか、いわゆる要求吠えってありますよね。しつけ本的には「無視する」というのが通例ですが、飼い主はそれで良くても、犬同士はそうはいかない。
たとえば空豆が「遊んで!」と吠えたとき、飼い主が知らん顔をしても、花豆が反応してしまうと、空豆としては「吠えると要求が叶えられる」という状態になって、無視が効かない。
空豆にとって、花豆よりも飼い主の方が圧倒的に影響力が大きければ良いのだろうとは思うのですが・・・。
■トイレその後
トイレの場所自体は、前回書いたように、クレートとサークルのサイズを小さくすることで比較的すぐに覚えました。空豆はトイレ以外でも、ふわっとした布の上ではオシッコをしてしまうという問題があったんですが、それも1歳前くらいにはなくなってきました。
でも、どちらかというと空豆が外でしたがる傾向は残っていて、本人がきれい好き(寝床の近くを汚したくない)なのと、やっぱり花豆に邪魔されない環境でトイレしたいと思ってるのかなあ・・・と。
■そんなにラクではないです
もし、1匹より2匹の方が、犬同士で遊ぶからラクそう、と思っている方がいらっしゃったら、考え直した方がいいと思います。間違いではないですけれど、上に書いたようにそれ以外の悩みもあるので、結局大変なことに変わりありません。
■でも、楽しい!
おそらく、ですが、つねに遊び相手がいることで、飼い犬の不安/依存系ストレスは少なくなると思います。同胎なら生まれたときから一緒なので「相手に慣れる」とか「相性」とかあまり考えなくても良いですし(同胎犬がすべてそうなのかどうかはわかりませんけど)。
あとはまあ、いろいろ大変ですけど、こんな仲良し姉妹と一緒に生活ができますよというところで、このサイトの記事をいろいろ見ていただければ、わかりますよね(*^_^*)